【決起集会5】第7話「横浜ラプソディー」
「美味しい。何食ってもうまい。ただ、寒い。」
俺とビビ(今回出演)は、野毛のホルモン焼き屋で飲んでいる。
ここ野毛は、有名な飲屋街でいくらでも深掘りできそうな町だ。
すっかり浜っ子になったビビと横浜出身だが東京に暮らしている俺は、
地元の物件の話や公演の話をした。
稽古場も素晴らしいし安い。
しかも、ホルモンがうまい。豚トロもうまい。
横浜にこんなに良い場所があったなんて、20年以上暮らしたのに気がつかな った。
それは地元で酒を飲むことがほとんどなかったからだ。
理由は単純で、浪人生活が始まってすぐにケータイを無くしたことで、
誰とも連絡を取らない日々を送ってしまい、
さらに、ケータイを再び手に入れてから息つく間も無く大学が始まってしまったからだ。
地元との交流がないので、俺は農大近くの酒場しか知らないまま現在に至ってしまった。
今回の出演者には、横浜在住が多いため、初めて東京以外の稽古場を探すことになった。
正直、横浜で劇を作れるなんてまったく思っていなかったが、
俺が無知な上に何も調べようとしなかっただけで、
地元横浜は創作環境で言えば
東京以上かもしれない町だった(誰かボコボコにしてください!)。
今回の公演は地元で劇を密造して、5月後半に東京で密売する予定だ。
必ずトリップするはずなので、沢山の方々に見にきてもらいたい。
最後に、これだけ言わせてください‥
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