【10月公演】演出の言葉
演出の福田です。
前回の公演から気がつけば半年、相変わらず世の中ではとんでもないことが起こってます。
しかし、そんな状況は、僕みたいに脚本も書く人間にとっては、ありがたいことでもあります。そして、全演劇人が心のどこかでありがたがってるんじゃないでしょうか。フィクションは現実の写し絵でもあるので。
私は演劇の作品の中でも、映画からの影響を受けている作品が好きです。
これまでの私が作演した作品にはどうしても、映画の影響みたいなものがにじみ出ていました。そこで今回は、思い切って映画を意識して作ろうと決心致しました。
…というのは表向きの理由で、会社から逃走した俺は映画ばっかり見てまして‥タランティーノとかフィンチャーとか。ダメ人間(私)は、奴らの映画に出ている奴らの、「自分にとっての楽園」を求めるために「脱走」と「破壊」を行う姿、それに自分を重ねていました。じゃあ俺もやりたい!ってなわけで、書き始めたら、映画みたいな台本になっちゃったってのが本当の理由です。
まあ演出に関しては、前回公演から、映画のカット割りやクローズアップなどを意識し始めていたので、脚本と演出は噛み合うと思ってます。
今回は、劇団名に「旅行」がついてる手前、東京以外を舞台にした作品を作ろうと考えました。そんで、僕らは「香港」を舞台に設定しました。その時は、「香港を舞台にした活劇なんてみんな好きだろう」なんてことを思ってました。
台本自体は7月後半に書き終わったっす。‥そしたら「香港」のニュースが目につくようになり、‥「福田脚本=予言の書説」が頭にちらつき始めました(笑)。
まあエンターテイメントな仕上がりの架空物語になっていますので、気軽に見に来てください!
脚本・演出/福田エイ九
【福田脚本=予言の書説】
「バ○アグラ」ってテキトーに書いたら、本番一週間前に松○一代氏がyoutuberデビュー。ある特定のお薬を取り扱ったら、本番3日前に某大物歌手がそのお薬で逮捕。「あるジャンルの映画」に取り組む脚本家の話を書いたら、本番2週間前に、まさしく「あるジャンルの映画」に出演したことが原因で、主演女優が出家。などなど‥
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